仕切り直しのシーズンⅡも早や7巻目となった『やじきた』。

今回は、二人が出会って間もない頃のお話です。『昭和仕立』のすぐ後くらいの設定なのかな。

「鹿島編」ということで、舞台は鹿島アントラーズのある茨城県鹿島。でもまだJリーグは発足していません。

「もうすぐJリーグが誕生するらいい」という時代設定です。

やじきたコンビは本当に昭和を生きてるのねぇ……。

Jリーグはないけど、アントラーズの前身住友金属のサッカーチームはすでに鹿島に本拠を移していて、サッカーが盛んになっているということで、やじさんキタさんがボールを蹴ります。

まだ相棒になる以前のお話なので、二人の絡みはあんまりないけど、サッカー部内の分裂を解決するという単純さが痛快で、前回の「津軽篇」よりも楽しかった。

6巻の感想に「今さら番長がどうこうとか描いてもリアリティないのかもしれないけど、Ⅱに入ってから「敵」方がわりとバカな大人で、学生同士の抗争じゃない」「熱くない」と書いたけど、今回はがっつり学生同士の抗争で、サッカー部内の対立にプラスよその学校の番長達も絡んでくる。

やじさんが「あんたここのアタマかい?」って静かに尋ね、相手がうなずいたとたんアッパーカットどごぉっ!「親分さん、子分のしつけがなっちゃあいないんだよ」って吼えるシーン、ほんとスカッとする!私もやりたい!!!(笑)

ケンカ強いのって憧れますよね(爆)。

素人だけど一芸に秀でた子達が繰り広げるサッカーも面白く、特に「デブだけど足速い」山根くんに好感。足速いのも憧れるわ~~~。

というわけで、肩の凝らない昭和の青春、堪能しました。

お次はどこの空の下。