※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!!!




仮面ライダーとスーパー戦隊が大集合する『スーパーヒーロー大戦』、見てまいりました。

CM見るたびつかさ君の髪型の変さを突っ込まずにはいられませんでしたが、大画面で見るといっそう「なんでこの髪型なの!?誰も何も言ってくれなかったの!?」とつかさ君が気の毒になります。

せっかくのディケイド復活なのに……。

髪型だけでなくアイラインもキツめで、ちょっと女の子っぽいんですよね、つかさ君。「大ショッカーの首領」らしい「悪ぶった」感じを出したいのか、それとも「大ショッカーの首領やってるなんてそもそも変だからそれを見た目でも表現している」のか、どっちなんだろう。

まぁそれはともかく。

オールライダーとオール戦隊が真っ向からぶつかってしまうというこの映画、予告を見ても公開記念のナビゲーション番組を見ても「きっとストーリーはテキトーなんだろうな」としか思えなかったのですが。

やっぱりテキトーでした(笑)。

いや、まぁ、一応筋は通っているといえば通っているんだけどね。原因がしょーもないというか、そんなまわりくどいことしなくてもオールライダーとオール戦隊が手を組めば最初っから……という気がやはり、ね。

海東くんがキレちゃうのも無理はない。

そう、この映画の主人公は実はディエンド海東くんとコーカイブルーのジョーくん。

二人のファンなら見に行って損はありません。っていうか、見に行かないともったいない。

生身で二人がやり合ってくれるのたまりませんよ~。ゴーカイガレオンでの二人の闘いは台本ではディエンドVSゴーカイブルーでやり合うことになってたらしいんだけど、金田監督が急遽本人達にやらせることにしたらしく。

いやー、監督素晴らしい。生身でなきゃ面白くないですよ、あれは。二人の顔が映らなきゃ!

「君にはできないとわかっていた。甘いな……でも、嫌いじゃない」(by海東大樹)

キャーキャー!(笑)

「教えたまえ」とかいう独特の言葉遣い、「僕が欲しいのはお宝だけさ」とうそぶきながらも実はいいとこある海東くん、やっぱ好きだぁ!!!

ゴーカイジャーもしっかりとは見てなかったもののジョーかっこいいな、と思ってたので出番多いの楽しかった。ただテレビシリーズ本編とは少しキャラクターが変わってる(熱すぎる)ようなので、テレビのジョーが好きな人は「こんなのジョーじゃない!」と思ってしまうかも。

テレビシリーズ最終盤と撮影がかぶっていたらしいので、ゴーカイキャストの皆さんは大変な中よくがんばったなぁ、と思います。ゴーカイ終わって寂しい方には少々キャラが違っても、ストーリーがテキトーでも、やっぱり嬉しい映画じゃないかな。

あと比奈ちゃんファン(笑)。

大好きな海東くんと大好きな比奈ちゃんが一緒に行動してくれる、大変私得な映画でした(爆)。

でもね。

全体としてはなんかタルいんだよね、進行が。海東くん、ジョー、もちろんマーベラスにつかさ君、弦太郎もゴーバスターズも映司くんも、さらに電ライナーまで出して、ある程度みんなに花を持たせなきゃいけないので、やはりこう、流れに無理が生じる感じ。

ライダーと戦隊がつぶし合ってる、正義のヒーローだった二人が悪い方の首領になってるってところがまず「無理」だし。

どうせ最後は手を組んで悪い方をたたきのめすんだろ、っていうのもまぁわかってるからなー。

てんこ盛りのはずなのにこう、今ひとつワクワク感が…ジェットコースター感がないのよね。

ライダー50人、戦隊173人(パンフレット参照。ちなみに大ショッカーの怪人は50体、大ザンギャックの方は47体)の大合戦シーンは確かに見応えあるし、悪天候で撮影が大変だったと知るとよけいに「よくこんなシーン撮ったな」って感嘆しますけど。下がぬかるんでるのわかるし。さぞやスーツがドロドロになったことだろうなぁ…。

襲い来るシャドームーンに対してBRACKが「やめろ!ノブヒコ!」って言うとことか、ウラタロスが戦闘中に戦隊の女の子ナンパしてるのとか、細かいところも面白かった。

バースチームもね~。出番少ないし、そもそも「中の人」は出なくて変身後しか出てこないんだけど、短いセリフのやりとりだけでも泣ける伊達さん&後藤ちゃんコンビ。

バースチームのスピンオフまぁだ~!?

海東くん大好きな私としては、ラスボスが海東くんなのがちょっと、微妙でした。海東くんがラスボスになる理由はわかるの。さんざん彼とジョーを振り回し傷つけたつかさ君&マーベラス。

「だが君は友情をもてあそんだ。僕にはそんなものはどうでもいいが、君も同じ痛みを味わいたまえ」

つまり「僕が裏切ると傷つくだろ、つかさ」って言ってるわけだけど(笑)。

大ショッカーと大ザンギャックがもともとやろうとしていたことが「お宝」であるというのもわかるし、海東くんが「敵」に回る、そのこと自体は納得できるんだけど、海東くんを何の躊躇も葛藤もなくドッカーンと吹き飛ばしてしまうゴーバスターズとフォーゼが。

許せないっ!!!

海東くんだってライダーなんだよ。そりゃ泥棒だけど、今回は闘いを止めようと奔走したあげくの「逆ギレ」なんだし、もうちょっと気遣いがあってもいいじゃん。

ってゆーか、つかさ君が「やめろ、海東!」って向かっていかなくちゃ、海東くんとつかさ君の対決にならなくちゃ、「君も傷つけ!」でキレた意味がない。「これを撃てば海東まで」とかつかさ君が葛藤してくれなくちゃねー。

自分達を正義と信じて疑わないあっけらかんとした弦ちゃん達に「これが俺たちの力だ!」ってドッカーンやられてズダボロな海東くん、可哀想すぎるやんけ。

許せないわっっっっっ!!!!!

宇宙空間(イトカワを越え、土星も越えていたと思う)で爆破されて無事地上に落ちてこられる海東くんもすごいけど。

ディエンドは生身で大気圏突入ができるほどすごいライダーだったんだね……。

最後、ズダボロの海東くんに手を貸そうとするつかさ君は髪型も普通、服装も普通に戻っている。いつの間に着替えたんだろうか。宇宙での闘いはパーマが取れるほど長い時間がかかったんだろうか。

良かったけどね、海東くんとつかさ君のツンデレなじゃれ合い。「俺が友情を感じたことがあるとしたらそれは…」「言うな!」 見てる方が赤面するわ(爆)。

そして。

鳴滝さんは結局何なのか。

依然正体不明ということはまだこの先ディケイド&鳴滝に出番(新しいお話)があるのか…!?

ディケイドって結局なんだかわからないまんまになっちゃってるよね。會川さんがそのまま脚本書いてたらどうなってたのかな……。

うーんとあとは……そうそう、大ショッカーにさすがにグリードはいないなぁ、つまんないなぁ、と思っていたんだけど。パンフレット見るとメズールがいたらしい。え、どこに? 全然気づかなかった!

映司くんが変身できてるんだしグリードも復活しておかしくないけど、できればウヴァさんに会いたかったです、はい。

映司くんと言えばディケイドではなくゴーカイジャーがオーズに変身。もうホントに何でもありですね。これもどっちかというと「ファイナルフォームライド!おおおオーズ!」の方が見たかった。「ちょっとくすぐったいぞ」

オーズはどんな形になっちゃうのかしら。(Yahoo!知恵袋で「どうなると思う?」と回答募集してるのがあったw→こちら)アンクちゃんになっちゃうとかいいよねー。りょん君呼んでこられないならグリード体アンクでもいいし。

それから。

パンフレットの『プロデューサー大戦』が面白かった。「こどもたちへ このページは、おとうさんおかあさんがよむページです」。つまり、読むと夢が壊れます(笑)。赤裸々な製作裏話。

いや、ほんと、よくまぁこんな無茶な映画作りましたね。

「お話」としては「何のこっちゃ!?」だけど――でも、嫌いじゃない。(海東くん風♪)