※以下、ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意下さい。
今年で40周年を迎える仮面ライダー。その記念映画がこれ、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』です。
ディケイド以来ライダーにはまっちゃってる私ですが、そうでなくても「40周年記念オールライダー」と言われたら観に行かざるを得ませんよね。
何しろ1号、2号、V3の声はご本人。
なぜかキカイダーやイナズマンやズバットまで出ると聞けば、昭和特撮ファンはとにかく行くしかない(笑)。
いやー、楽しかったですよ!
1号、2号がテーマ曲背負って主人公達(子ども達だったかな?)を助けに出てきた時はマジで涙出てきた(←バカ)。
オールライダーはディケイドの時もやってるけど、「40周年」の冠ついてるだけあって1号・2号の出番が多く、物語にもきちんと絡んでいるので、「昔のライダーの新作」を観ているような不思議な感覚。
パンフにも「昔の仮面ライダーの“99話目”(本編98話だったらしい)を作りたい」というプロデューサーのお話が載っています。プロデューサー氏は「技術的なことも文化背景的なことも含めてやはりそれは無理だったので云々」というふうにおっしゃっているんだけど、いやいや十分「1号・2号の新作見てる」感ありましたよ。
ただの顔見せじゃなく、ちゃんと物語の中で動いてる昔のライダー。
惜しむらくはV3の出番が予想外に少なかったことですが。
宮内さんのお声、もっと聞きたかった! せっかくなのに…。
1号の時は私はまだ2歳と少しなんですよね。そのせいか途中で外国に行っちゃった1号よりも2号・一文字隼人の方が印象に残っているし、一番一生懸命見ていたのはやはり『V3』。宮内さん演じる風見志郎のかっこよさと言ったら♪
次の50周年の時にはぜひV3をメインにお話を作っていただきたい(笑)。
そんなわけで。
オールライダーとは言っても1号・2号以外のライダーの出番は多くなく、「電王&オーズ」が物語のメインです。
また「電王」かよー、「電王」はもういいよー、って見る前は思うんだけど、見るとやっぱりモモタロスおもろいからなー。笑っちゃうからなー。
アンクの右手に対抗してモモタロスが左手だけになっちゃったり、“あの人”に憑依しちゃったり。“あの人”の「俺、参上!」には思わず「キターーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!」
いや、ずるいな、イマジンは。ずるすぎる。
電王チームに押され気味のオーズチームではありますが、アンク(特に右手)はがんばっていたし、映司くんはとても「ヒーローらしい」青年だと思います。
仮面ライダーのいなくなってしまった世界で、生き延びるためには仲間をも捨てるしかない、という少年の心に灯を点すのは、映司くんのようなまっすぐな青年でしょう。たとえ仮面ライダーに変身できなかったとしても、彼はきっと目の前で苦しんでいる人、困っている人を助けずにはいられない。「この手が届くなら俺はやる」という信念。もう少し自分のことも考えないと、と周りから言われるぐらい他人のためにばっか動いてる映司くん。
「仮面ライダーは正義の味方」っていうのがこの40周年記念映画のテーマで、“正義”っていうものの正体がよくわからなくなっている現在、持ち物は「小銭と明日のパンツ」だけという無私の青年が主人公って、「深いなぁ」って思う。
また渡部秀くんがぴったりはまってるんだなぁ。飄々と落ち着いた感じで、映司くんのキャラクターがちっとも嘘くさくない。すごいと思う。
残念ながら後藤くんや伊達さん、ドクター真木は出てきません。ちらっとバースが出てくるので、伊達さんは一言だけ「声の出演」がありますけど。
歴史が変わっちゃっているので鴻上ファウンデーション自体存在しないのでしょう。
でも悪の組織の方はちゃんと歴代のが全部存在してて、ショッカーの元に「統一体」みたいのを作っているんだけどね。「1号・2号以外の仮面ライダーは生まれなかった」歴史なのに、なんでショッカー以外の「悪の組織」は雨後の筍のようにぼこぼこ生まれてきているんだか。
それってショッカーが全然世界征服できてないってことじゃ(笑)。
クライマックスシーンは大勢の群衆を前に歴代ライダーが復活して、その“場所”といい雰囲気といい、すっかり「ヒーローショー」なのですが、「仮面ライダーのいない歴史」を生きている人達がちゃんとライダーの名を知ってて叫ぶのはどーゆーマジックなんでしょう。
途中からはオーナー(電ライナーの)名前を呼び上げてくださるんだけど、最初の方は群衆が自分達で叫んでる。
やはりカンペ?(爆)
ま、そんなツッコミはともかく、一人一人ポーズを決めてくれるオールライダー、ホントにわくわくするシーンです♪
最後の決戦のところは一大スペクタクルですし、昔懐かしい「爆発の中をライダーが」っていうのも、東映特撮ここにあり!的な。
少年仮面ライダー隊も懐かしかった。
あのペンダント憧れやったわぁ。自転車も売ってたような気がする、昔。
今回ナオキとミツルって子が物語の軸になってるんだけど、今Wiki見たら昔の少年仮面ライダー隊にも同じ名前の子が出てくるのね。随所にオマージュが仕掛けられてるんだなぁ。
40年前の世界に取り残された(というか自ら進んで残った)少年から、40年後の友達へ向けてのメッセージ。なんだか当時子どもだった自分から今の自分へ、って感じがしてうるうるしちゃった。
本当にね、この年になってまだ仮面ライダー見てるとはね。
子どもの時には想像もしてなかったよね(←あたりまえ)。
隣には当時の自分より大きい自分の子どもがいるんだもの。
どーゆータイムパラドクスだよ!って思っちゃう(笑)。
でもあれ、ホントにパラドクスは生じないのかな? 物語の中の40年前と“今”とを繋ぐ粋な“オチ”。タイムトラベルものはどうしたってぐるぐる歴史が回っちゃって頭が混乱するけど……。まぁ歴史が修復されてオーズの世界に戻ったら、彼らはいない(別の人生を歩んでいる)わけだし、無数の分岐点で無数のパラレルワールドが生じて……云々。
仮面ライダーをまだ見てる未来に生きてられて良かった(爆)。
クレジットで流れる主題歌は「レッツゴーライダーキック」。ただし女の子達による緊張感のない「2011」バージョン。
CMで聞いた時にたっぷりがっかりしといたから劇場では「いいよ、好きにしろよ」だったけど、女の子に歌わせるにしてももうちょっとビシッと格好良くねー。あんなへなちょこなライダーキックではショッカー倒せへんやろ(笑)。
せっかくささきいさおさん出てるんだし、歌ってもらえばよかったのにね。
いや、しかしホント楽しかった♪ もう1回見に行きたいぐらい(笑)。
仮面ライダーってホントにいいものですね☆
映画
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