昨夜、北京五輪の体操競技がすべて終わりました。

種目別、男子平行棒と女子平均台、そして男子鉄棒。

鶴見虹子ちゃんが平均台で落下してしまったのも残念だったし、冨田くんが個人では一つもメダルを取れなかったのも残念だったけれど。

私はずっとドイツのハンブッヘン君が気になって気になって[E:coldsweats01]

だって彼、個人総合でも最後何かで落下してメダル圏外へ落ちちゃったし、その後種目別でも床、平行棒と「4位」で惜しくもメダルに届かず。

いつも「暫定3位」で残りの演技者を待って、「残念!」ってことになってたので……ものすごく気の毒だった。

なので昨夜、最後の最後にやっと銅メダルが取れて、ホントに良かったなぁと。
全然知らない人だけど(笑)、ホッとした。
平行棒の決勝に引き続きの鉄棒。
両方に出てたのはハンブッヘン君だけだと思う。
いい準備運動になるのか、やっぱりしんどいのか……。

精神的にしんどいよね。

あの緊張を連続で。
しかも平行棒じゃ無念の4位。
鉄棒も、最終演技者を残してまた「暫定3位」。

しかもその最後の演技者はアテネの時の金メダリスト、上位に食い込む可能性が十二分にあっただけに。

祈るような気持ちだったろうなぁ。

やっぱりつい、「落ちてくれないかな」って思ったりしたのでは

結局最後のカッシーナは得点が伸びず、ハンブッヘン君はようやくメダルを手にすることができた。
正直、カッシーナの演技はダイナミックで素晴らしかったので、得点が伸びなかったのは「あれ?」だったんだけど。
その後のトランポリン決勝でも、優勝した中国選手より、もう一人の中国選手の方が良かったように見えたのに……採点競技って、ちょっとわかんないとこがあるよね。


きっとドイツでは、日本のアナウンサーや解説の人が「なんとか冨田にメダルを」と言っていたように、「なんとかハンブッヘンにメダルを」と言ってたんだろうな。

どこの国の選手も、それぞれにメダルを期待されて、あの場に出てきてる。

結果が出て、明暗が分かれて、でも競技が終わった時に、他の選手とちゃんと握手したり、抱き合ったり、タッチしたりしてるでしょう。

みんな偉いなぁ(笑)。

きっとお互い同士が一番お互いのすごさをわかっているし、そこに至る道のりのしんどさだって、誰より彼ら自身がよく知っている。

でも演技が終わってすぐ、他の選手の健闘をちゃんとたたえられるって、やっぱりすごい。

北島くんが100mで世界新を出した時も、ハンセン選手が駆け寄って(泳ぎ寄って?)きてたでしょう。

ライバルっていいなぁ、みたいな。
だからこそオリンピック、見ちゃうんだろうなぁ、って。
 

体操選手の皆さん、お疲れ様でした。

素晴らしい演技をありがとう