自分専用の辞書を手に入れた息子、それなりに使っている。
この間もテレビで「三種の神器」とは何と何と何か?という問題が出たので、「辞書に載ってるよ!」と言って調べさせた(答えは……辞書を引いてみましょう)。

で。
息子が自主的に調べようとした言葉。
「モヒカン刈り」
マンガだか小説だかの中に出てきたらしい。どーゆー髪型かはわかったみたいなのだが、「モヒカン」という言葉が気になるらしく辞書を引いてみた。

が。
載っていない。
息子の旺文社国語辞典にも、私の新明解国語辞典にも、「モヒカン刈り」という項目はないのだった。
「辞書に載せるような一般的な言葉じゃないんやわ。つーか、そんなんもう時代遅れなんちゃう」と夫。
まぁ、実際に「モヒカン刈り」にしてる人って、あんまり見たことないけど……。

でも「モヒ」って項目、あるんだよ。
旺文社にも新明解にも。
「モヒ」って何だかわかります?
「モルヒネ」の略称だそうです。
そんなん一般的な言葉かいな。

ちなみに「モヒカン刈り」、23万3千語の収録語数を誇る大辞林にはちゃんと載っていたりするのだな。
「〔モヒカンは北米インディアンの一族〕男性の髪型で、頭部中央の前から後ろへ一直線に髪を残し、両脇を全部剃り落とすもの」
そのまんまです。

息子は今デュエルマスターズのカードゲームがマイブーム。
なのでその用語の意味を色々知りたがる。
「デュエル」とか「クリーチャー」とか。
そーゆーのは国語辞典じゃなくて英和辞典を引かなきゃいけない。もちろん小学3年生に英和は引けない。
「じゃあコンバットは?」
コンバットぐらいなら国語辞典でも載っているかと思い引かせてみたが、やはり載っていない。
私は敢えて息子に辞書を引かせるため「ゴキブリ駆除剤の登録商標」などとボケてみたが、夫は「バットはこうもりやから、コンがどーゆー意味かやなぁ」と真面目に言っていた。おい、ホントに「コンバット」の意味知らんのか?

ちなみに大辞林には「コンバット=戦い。戦闘」と載っていて、「コンバットマーチ=高校野球などで、応援団が演奏するマーチ」も出てます。
外来語をどこまで国語辞典に載せるかというのは難しいところでしょうが……せっかく8万語収録の辞書を買ったのに「載ってない!」と息子は不満げ。

君に必要なのは国語辞典ではなくて「ゲーム用語辞典」かもしれない。