(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意下さい!また、セリフ等記憶違いも多々あると思いますがご容赦を)



仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』観てきましたぁぁぁぁぁぁ! (相変わらずタイトル長っ!)

公開3日目、12月11日に見に行ったのにもうパンフレット完売!
それを危惧して3日目に行ったのにどーゆーことやねん、在庫少なすぎやろ、田舎だからってふざけんな!くそ!!! と観る前にどっと凹んだんですが。

映画は「最っ高かよっ、天っ才かよっ!!!」という見事な出来。ぐぉぉぉぉぉ、アンクちゃあああん!

正直「他のライダーファンの人たち、そもそもオーズ見たことない人大丈夫?」ってぐらいオーズパート長くて特別扱いされてた気がしたんですけど。なんかそこだけ世界が違うっていうかもう、映司くんとアンクちゃん二人の愛の世界……(笑)。

ああ、ほんと最っ高かよ、天っ才かよ。

オーズパート以外も、映画全体としてもすごく良くできてたしなぁ。
夏映画の最後でビルドがエグゼイドの成分を抜き取った、あのボトルから話が始まるのからしてもうすごい。

夏映画の感想

「エグゼイドボトルは当然冬映画で使われてマックス大変身ベストマッチ!とかになるのかな。」

って書いておいたんですけど、本当にちゃんと使われるとは。それもただボトルが使われるだけでなく、「エグゼイドの成分を抜き取っておくことにしかるべき意味があった」んですよね。今回のお話の重要な「前段」になってる。

エグゼイドと戦っている映像、そしてその成分を抜き取ったことを「夢」に見ていた戦兎が目を覚ますと、そのボトル、すでに美空が浄化してくれちゃっている。ボトルを握ったまま寝ていた戦兎の手から美空が勝手に抜き取ってたんですが、浄化して2本になってます。

「ゲーム」ボトルと「ドクター」ボトル。

おお、そう来たか! もちろん後で「ゲーム!ドクター!ベストマッチ!!!」でビルドがエグゼイドに変身。「ゲーム」と「ドクター」がベストマッチってほんま! できすぎやん!

で、実は夏映画でエグゼイドの成分がビルドに抜き取られた時、ビルドを追ってパラドはビルド世界に来てしまっていたんですよね。そしてなんと2年もビルドを――ボトルの行方を探してさまよっていたという……。

ええっ、2年も一人で、ってなんと可哀想な。

代わりに(というわけでもないでしょうが)、ビルド世界からは万丈がエグゼイド世界に飛ばされる。今回の敵キャラ、大槻ケンヂ扮する最上魁星の作った「並行世界移動装置」エニグマによって。

早い段階で万丈が飛ばされちゃって、以後、ビルド世界の戦兎&パラド、エグゼイド世界の万丈&永夢たちの話が並行して語られます。

最上やエニグマや、出没中のバグスターについてわざわざ説明に来てくれるのがマスター。ビルドのテレビ本編第14話でスタークだったことが判明し、戦兎と決裂したマスターが「俺たちも今のこの状況は嬉しくないのでおまえ頑張って」と色々話してくれる。
映画は時系列的に本編14話と15話の間に入るエピソードらしい)

14話で「ナイトローグの正体はこいつ」とバラされた幻徳さんも親切に教えてくれ。

曰く、

・最上は10年前、スカイウォールから検出したバグスターウィルスから並行世界の存在を確信し、移動装置の開発に取り組んでいた。
・葛城巧も最上と一緒に研究開発していた。
・葛城巧が“死んだ”1年前より以前に、最上は姿をくらましていた。

ちょっと詳しいことは忘れちゃったけど、とにかくその「並行世界移動装置」エニグマは完成して、ビルド世界とエグゼイド世界、それぞれに存在しています。最上もあっちとこっちに一人ずついて、エグゼイド世界の方が「ファンキー!」でノリがいい(笑)。

で、その二つのエニグマを起動して二つの世界をぶっつけ、二人の最上が融合すると「私は不老不死となり永遠の命を手に入れるのだ!」ということになるらしく、突如「あと24時間で世界は終わりだ!」ってことになる。

接近を始めるエグゼイドの地球とビルドの地球。日本列島にスカイウォールがある方がビルド世界。うん、わかりやすい。

しかしこの、複数の地球が「ヤバい、衝突する!」ってなってるこの絵面、あれじゃないですか。
\おのれディケイド!/

なんだぁ、つかさ君悪くなかったんじゃないですか、全部最上魁星のせいだったんですよ、エニグマですよ。
てか、「キャー」って逃げ惑う人々の中にぜひ空を見あげて「おのれディケイド!」って言ってる鳴滝さん入れて欲しかったなー。



で。
えーと、ビルド世界に飛ばされたパラドは健気に一人で2年もエグゼイドボトルを追っていたわけですが、エグゼイド世界に飛ばされた万丈は「なんだよ?スカイウォールがないってどうなってんだよ!?」とパニクります。

エグゼイド世界でもバグスターが暴れていて、しかもそれはネビュラガスとバグスターウィルスが融合した「ネビュラバグスター」というやつなので、飛彩さん&大我先生&きりやんが颯爽と変身して戦っても倒すことができない。

いちいち蹴り入れてから変身するきりやん格好いいし、変身後に「うわぁ、予想外に高かったぁ!」とか言いながら跳び降りていくのも楽しい♪

ビルドに成分を抜き取られた上、パラドも行方不明の永夢は、最初から変身できないんですが、最上の力かネビュラバグスターの力か何かで飛彩さん達もすぐ変身できなくなってしまいます。

しかぁし!

エグゼイド世界には神がいるぞ!
「貴重なライフを削ってあのときビルドの戦闘データを収集しておいたのだ!」と、檀黎斗神はちゃあんと対応ガシャットを開発していました。さすが神!
(そういえば夏映画で黎斗神もビルドに遭遇してた。ほんま神やな、スタッフ)

ポッピー「黎斗!」
神「檀黎斗神だっ!」
ポッピー「はいはい、黎斗神

ってやりとり良かった。ウププ。

副作用が強くて長時間は戦えないものの、ネビュラバグスターに対して確かに有効な新ガシャット、「じゃあこのガシャットを量産して」と言うポッピー。しかし黎斗神は「私が唯一神だ!」と取り合わない。

そこへ御成です。

このシーンの前にタケル殿と御成、すでに登場していて。
「拙僧にお任せあれ」と黎斗神を道端に座らせ、「はい、いい子ですね~」という感じで話しかけつつ「神の恵みをどうか下々に」などとうまいこと言って見事黎斗神懐柔に成功。

「すごい、黎斗を手なずけてる……!」

いやぁ、御成いい仕事するわ(笑)。タケル殿以上に役に立ってる(爆)。

さて、ビルド世界に飛ばされてしまったパラド。
「ドクターボトル」を耳元でシャカシャカすることでエグゼイド世界の永夢と交信することができます。
(「できるよ」と教えてくれたのはマスターなんですが、なんでマスターそんなことまで知ってるの)

ビルド世界を2年もさまよっていたパラド、しかしビルド世界とエグゼイド世界の時間はずれていて、永夢は「パラド、一週間もどこ行ってたの?」

え。

い っ し ゅ う か ん (´・ω・`)

ちょっとそれ、ひどくない? パラドは2年も一人でがんばってたのに、永夢にとってはまだたったの一週間。「そういやパラドどこ行っちゃったのかな」ぐらいの不在。

パラド可哀想すぎやん。

ともあれパラドの無事と、ビルド世界でも同じことが起こっていると知った永夢。万丈とともにエグゼイド世界の「エニグマ」を探しに行きます。

途中、地面の亀裂に落っこちそうになる万丈。永夢が必死にその腕を掴んで助けようとします。
「離せ!おまえまで落ちる!」
もちろん永夢は離そうとしないけど、万丈を引っ張り上げることはできず、腕の力ももう限界……!

「これは、映司くん登場のフラグっ!!!」

予想どおり、永夢の手が離れそうになったその時、万丈の腕を掴んだもう一本の腕。

映司くんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

「腕を掴む」ったら映司くんだよねぇ。いやぁ、もう、やってくれるなぁ、スタッフ。

ネビュラバグスター等の怪現象を独自に調べていたらしい映司くん、最上と財団Xのことを知っていて、二人を財団Xの研究塔へ案内します。

そういえばアンクちゃんが束の間の復活を果たした『MOVIE大戦 MEGA MAX』も財団X絡みだったもんね。
最近どうしてるんだろと思ってたけど、財団X健在で何より。

で、映司くんと永夢と一緒に塔まで来た万丈、ふと立ち止まって二人に尋ねます。
「世界がヤバいのはわかる。けど、なんでそこまでできるんだ? 見ず知らずの他人のために、なんで命を張れるんだよ」

ここまで来る間にも、万丈は永夢の姿を見て「なんでそこまで。変身もできないのに」って言ってたんですよね。「おまえも戦兎と同じなのかよ」とか。

「みんなの笑顔を守りたい」と信念を述べる永夢。映司くんは「君にもいつかわかる時が来るよ」って言って万丈の肩を叩く。

でも映司くんはさー、最初っから「人のために戦える」人だったじゃない? 躊躇なくオーズに変身して、かなり早い段階でアンク脅して「俺が変身したい時は変身させろ!」つって戦って、伊達さんに「(お金とかそういう理由が)何もないのに戦える方が気持ち悪い」って言われてたぐらい。

女の子を救えなかった、というトラウマがあったとはいえ、そもそもその女の子と知り合ったのも「戦火に苦しむ人々の力になりたい」みたいな活動をしていたからじゃなかったっけ……。

万丈の目を通して「仮面ライダーはなぜ戦うのか」を問うのが今回の映画の大きなテーマで、すごく「FINAL」だな、原点にして「集大成」、素晴らしいなと思うんだけど、考えたら万丈の反応の方が「普通」だよね。

映画の冒頭で、戦兎に「まだおまえには仮面ライダーとしての覚悟が足りない」とか言われてた万丈。でも、記憶もないのに「愛と平和」のためにサクッとライダーになっちゃえる戦兎の方が「変わってる」わけで。
記憶がないから「無私」になれる、どんな無茶ぶりであれそれに縋るしか「居場所」がなかった、ってことはあるんだろうけど。

パラドに向かって、戦兎くん、「自分の居るべき場所があるっていうのは最高だな」って言ってる。
「居場所」を与えてくれたマスターに、「嘘だった」と言われてしまった戦兎くん。
14話で、「美空にボトルを浄化させるため、おまえに正義の味方を演じさせた。おまえは仮面ライダーごっこをしてただけ」と言われて。

「俺もこいつも、誰かの役に立ちたくて、誰かを守るためにこれまでも戦ってきた。俺は、俺の信じる正義のために戦う!

そう答えた戦兎くん。

この映画でレジェンドライダーたちのそれぞれの「戦う理由」を目にした万丈も、「俺は俺の信じるもののために戦う。俺を信じてくれたもののために戦う!」って決意も新たに仮面ライダークローズに変身する。

万丈は永夢を見て「戦兎と同じかよ」って言うし、パラドは戦兎を見て「永夢と同じか」って言う。

仮面ライダーはなぜ戦うのか。
“仮面ライダー”という“力”があるから戦うのか。
たとえ変身できなくても、永夢は人々を守ろうとするし、映司くんも財団Xを突きとめる。

『フォーゼ』のJKと大杉先生も、早い段階から画面に出てきて、JKは調査結果を戻ってきた弦ちゃんに報告するし、大杉先生も逃げ遅れた生徒の手を取り奮闘。
大杉先生の出番、予想以上に多くてびっくりしたけど、生徒を助けようとする大杉先生の姿、すごい重要だなぁ、と思った。

世界を救うため、人々を守るため、仮面ライダーは戦うけど、でもライダーじゃない普通の人間だって、自分のできる範囲で戦って、自分のできる範囲で誰かを守ろうとしてる。

ただの人間以上の“力”を手に入れた万丈。それをおまえはどう使うのか?

クレジットロールの後、最後の最後に謎のライダーが出てきて「このボトルは回収させてもらうぞ。北都のものだからな」とか言って、「またすぐに会えるさ、戦場で」って言うんですよね。

『仮面ライダービルド』において「ライダーシステム」はそもそもは「兵器」で、でも戦兎はこれから「科学もライダーも、それ自体が“兵器”なんじゃない、人間がどう使うかなんだ」っていう戦いをしていくんだと思うけど、強大な“力”を手にした時、人はそれをどう使うのか。

ショッカーの改造人間として誕生した仮面ライダー。
いわばショッカーの「兵器」だったわけで。

「兵器」が、それを生み出したものたちに反旗を翻すのが仮面ライダーという物語。
ビルドって王道だよなぁ。



ええっと。
話が一気に「クレジットロールの後」まで飛んでしまいましたが。
映司くんに連れられ財団Xの研究塔を登っていくとこでしたよね。

最上階っぽいところで、ご丁寧にエグゼイド世界の最上が待ち構えてくれています。研究室というにはいかにも怪しげな内装の部屋で。吊り下げられた鮭がめっちゃ気になった(笑)。

「W」のガイアメモリやNEVER研究に資金提供していた財団X、「我々にはメダルやスイッチの技術もある!」と最上がファッサーっと覆いを取り払うとそこには複製コアメダルが!!!

アンクちゃんクル━━━(゚∀゚)━━━!?

いやが上にも期待が高まる中、まずはカザリ、ガメル、メズール、ウヴァが複製コアメダルから復活! メズールがガメルの肩に乗って登場するのとか細かい演出がニクい。
そして満を持して「おっと、君の相手はやはり彼がいいかね」、と鳥コアからアンクちゃん(怪人態)を出してくれる最上魁星。

ありがとう最上、ありがとう財団X!!!!
いやほんま、この後の展開、財団X様々すぎて。
感謝してもし足りない(笑)。

怪人態アンクちゃんに攻撃され、押される映司くん。
「偽物とわかっていても、やはり攻撃できないか!」
あああ、萌えるシチュエーションすぎるっ。

首を絞められ、映司くんは壁に開いた穴に追い詰められます。
割れたタカメダルを握りしめながら「アンクっ!」、映司くんの脳裡にはアンクとの数々の思い出が蘇り(なんというファンサービス!)、割れたメダルが光を放つ。
偽物であるはずの怪人態が頭を抱えて苦しみ始め、穴から落っこちていってしまう。

うん、ちょっと、記憶が定かじゃないけど、二人もつれて落っこちたんじゃなくて、怪人態アンクが落ちたから、映司くんも思わず助けようとして身を投げ出した、だった気がする。

「たとえ偽物でも、俺は―――!」

手を伸ばす映司くん。偽アンクもその手を掴もうとして。
繋がる二つの手。
その時、光る割れたタカコアメダルが偽アンクの中に入り込み―――。

ふわり。

翼の生えた天使が映司くんの手を掴み、その体を地上に降ろす。
ぎゃああああああああああああ、何この絵面!!!!!!!
アンクちゃんマジ天使!!!!!!
翼あるものヤバいっ!!!!!!!!!!!!!

「キャプチャ、ここキャプチャ!」って心の中で叫んでましたよ、もう。声出てたかもしれん(爆)。

いやー、もう、なんなん、この完璧な復活エピソード。なんなん。ファン心理わかりすぎですやん。

さらに追い打ちで
アンクちゃん「相変わらずボロボロだな、映司」
映司くん「おまえのせいだろ」
アンクちゃん「知るか」
という萌える掛け合い。
最高かよ、天才かよ!
映司くん泣きそうだし。

私も泣くぅぅぅぅぅ!(うるさい)

「今日この日だったんだな、おまえがいる、いつかの明日は」
『MOVIE大戦 MEGA MAX』でのセリフを踏まえた映司くんの言葉。はぁ、ほんとにもう、スタッフ……。

しかしこうして夫婦が感動の再会を果たしている間にも塔の上では永夢と万丈が偽グリード達に(^^;)

アンクちゃんの翼で最上階にひとっ飛びしたのか(記憶が曖昧)、偽グリードからガサッとコアメダルを抜き取るアンクちゃん。
それを見て「行くよ、アンク!」とオーズドライバーを掲げる映司くん。息ぴったり♡

「ちゃんと今日の分のアイスよこせ」
ああ、もう、いちいち泣けるわ。もう一度こうして二人のコンビネーションを見られる日が来るとは。

「人生、腹の立つこともあるけれど、アンクちゃんが戻ってくることもある」
(『あぶない刑事リターンズ』のキャッチコピーもじり(笑)。この時あぶ刑事も7年ぶりの復活だった)

しかしホント、財団X様々よねぇ。アンクちゃんはもちろん、他のメダルも複製してくれてたからこそのオーズ変身。これからもしつこく暗躍していつでも歴代ライダーが復活できるよう頼むわ。

あと、これは完全に余談だけど、あの天使アンクちゃんが映司くんの手を掴んでる絵面、『SPEC~結~爻ノ篇』のラストも思いだしちゃいました。
“にじみ”となった当麻の手を、牢獄の瀬文さんがハシっと掴むあの絵。
世界を救って、でも自分はもう“にじみ”としてしか存在できない。誰も彼女のことを知らず、彼女に救われたことも知らず。
それでも、瀬文さんだけは、見えない当麻の手を、掴んでくれる。

世界を救って“死んで”しまったグリードのアンクちゃん。
関わった人たち以外は、彼がいたことを知らないし、“ただのメダルの塊”に救われたことも知らず生きていて。
でも映司くんは、たとえそれが“偽物”でも、手を伸ばしてくれる。

アンクへの想いが、割れたメダルと“偽物”とを結び合わせた。
そしてきっと、アンクちゃん自身の映司くんへの想いが、“偽物”の体を借りて映司くんを助けた。
あのまま落ちてたら、映司くん死んでるもんね。
そんなこと、アンクちゃんの魂が許すはずがない。

互いが互いの手を掴もうとしたからこその、奇跡。

うわぁぁぁん、アンクちゃあああああああああああん。



二人の再会にあまりに胸が一杯でその後何がどうなったのか、どうなっててもいいや、って感じですが(笑)。

次に出てきたの、弦ちゃんだっけ?
『MOVIE大戦アルティメイタム』でフォーゼドライバーを捨ててしまう弦ちゃんですが、たぶんこの映画は「捨てる前」。「弦太郎さんが教師として戻ってきたら」とJKが言っているので、まだ教師になってないぽい。

映画の冒頭ではユウキちゃんの宇宙への出発を見送りにロシアへ行ってるとかで。
ユウキちゃん……。賢吾くんももう出演できないもんね。
ストライプのスーツは『アルティメイタム』の時と同じ衣裳っぽかった(違ったらすいません)。

エグゼイド世界のエニグマは、天高にあるんですよね。宇宙のエネルギーがなんたらかんたら。財団Xによる複製ゾディアーツの皆さんも登場。

ああ、弦ちゃんに思い入れが何もない(笑)。

永夢と万丈は無事エニグマにたどり着き、ビルド世界でも戦兎くんとパラドが向こうのエニグマにたどり着いてる。
向こうに出てくるレジェンドライダーは紘汰さんのみ。
どうもビルドだけ「別の地球の話」っぽいよね。映司くんやタケル殿は普通にエグゼイド世界で生活してるみたいだから。

紘汰さんは神様だからどこの地球であっても出没できるのでしょう、きっと。
そしてヘルヘイムに浸食された鎧武世界とビルド世界はきっと“別物”なので、鎧武からは紘汰さんのみの出演。
なんか可哀想だったなぁ。タケル殿には御成、映司くんにはアンクちゃん、弦ちゃんにはJKと大杉先生と、それぞれ仲間がいたのに紘汰さんは一人ぼっち。出番も一番短かった気が。

紘汰さんが「オリャー!」と跳び蹴り食らわすとエニグマが可視化されるっていう。

いや、まぁ、神だからね。うん、神だから。


エニグマ内部に入った戦兎くん、同じく向こうのエニグマにたどり着いた永夢に「出力を最大に!」と指示を出すんですが。

天っ才物理学者の桐生戦兎はともかく、なんで永夢はエニグマの操作がわかるの。そんなにユーザーフレンドリーなUIが採用されてるの、エニグマ。

とにもかくにも「科学が選ぶ未来はどっちだ!」と最大出力で二つのエニグマが手を取り合い、二つの世界が繋がって戦兎とパラドはエグゼイド世界へ。あの空間をバイクで――生身で駆け下りてこられる戦兎さんスゲぇ。さすがハザードレベル3.0以上です。

戦兎からエグゼイドボトルを受け取り、変身能力を取り戻した永夢。パラドも2年ぶりに永夢と再会!(何度もしつこいけど“2年”ってほんま、よく頑張ったね、パラド)。
一方戦兎は万丈に向かって「太った?」「太ってねぇよ、って、そこかよ!」。この二人の関係性もいいよね。後で万丈、ちゃんといいタイミングでスパークリング缶(?)を渡しに来るし。

エニグマと、二人の最上が合体して変身したバイカイザーを倒すべく、レジェンドライダーも集結! 掛け声(?)が合わなくてわちゃわちゃするのも楽しい♪

ここからの6人ライダーによるバイクアクションがまたとんでもなく格好いいんですが、さっきまで「太った?」とか言われていた万丈は参加していなくて……気づいたら屋上で「なんでそんなボロボロになるまで戦うんだよ、バカだろ。でも、悪くねぇ」と自分なりの「戦う理由」を見出してるんですよね。

いつの間に、どうやって移動したんだ(笑)。

しかし本当に、上堀内監督がこだわったバイクアクションシーン、素晴らしかったです。車が巻き込まれ炎上するのも往年の刑事ドラマみたいで懐かしく。『さらばあぶない刑事』の時に、「最近はなかなかそういう撮影ができない」って話が出てたけど、仮面ライダーはやっちゃうよね。今やライダーだけがこういうアクションをやり続けていると言っても過言ではないのでは。

「溜め」とか、「下からのアングル」とか、このバイクシーンに限らないけど、とにかく「絵面」が格好良くて、どこを切っても絵になる作品だと思います。たーのしー♪
(しかし6人バイクが格好良すぎて「進兄さんここに混じれない」と思っちゃった。まぁ剛ちゃんが来てくれれば私はそれで(笑))

レジェンドライダー達はそれぞれ最強フォームでの戦いがクローズアップ。

オーズはまずガタキリバになって分身の術。メダルを交換するためには当然アンクちゃんがメダルを投げてくれなきゃいけないんだけど、バイクで「さぁ出発!」の時にはアンクちゃんいなかったんだよね。だから「アンクちゃんどうなったんだろ」と思ってたんだけど、空飛んできたのかどうしたのか、ちゃんとついてきてた。

愛か
愛だな。

ガタキリバの後、「映司、これを使え!」って自分の体から鳥コアメダル3枚出すのとか、もうホント愛。

ってゆーか、この「身をよじりつつ体からメダルを出す」カットがまた……なんかエロく見えるのは私の心が汚れているからなの。
6年の時を経て、りょん君の線が全体に優美っちゅうか、大人の色気っちゅうかこう――見てて照れました、はい。

「それがおまえのやりたいことなら」

テレビシリーズ最終回のリフレイン。「タカ・クジャク・コンドル!」の声も確かアンクちゃんのだった。ほんとにもう、いちいち泣かせにくるんだから、スタッフ。


で。
無事エニグマもバイカイザーも撃破して(むっちゃ端折った)、ビルドとクローズは自分達の世界へ(って、エニグマ壊れたんならどうやって戻ったんだろ…)。
フォーゼと懐かしの「友情の印」して、「それぞれの世界に仮面ライダーがいる。それが世界の“勝利の法則”!」と決めぜりふもバッチリ。

永夢とパラドは大我たちに出迎えられ。
飛彩先生、「癒着の切除術」の滑舌が怪しくて可愛かったw
改めて、パラドに「おかえり」という永夢。「ただいま」

大天空寺では御成が門の外でうろうろ。「もう、戻ってくればいいじゃない」とタケル殿に言われて、ここでもやっぱり「おかえり」「ただいま」

ビルドの14話(13話だったっけ?)で、「戦い終わったおまえに“おかえり”って言うのが好きだった」と言ってたマスター。でもそれは嘘で。
いなくなったマスターに代わって美空が「おかえり」って言ってくれたけど、あのテレビの流れの後に「おかえり」「ただいま」がこんな風に描かれてるの、なんか、沁みる。
「LOVE&PEACE♪」って明るく言ってる戦兎くんだけど、記憶もなく、恩人と思っていた人には裏切られ、テレビ15話ではあんな衝撃の事実を突きつけられ。
戦兎くんが心から「ただいま」を言える居場所は……。

弦ちゃんは正式に教師になったのか、登校(下校?)する生徒達に声をかけてるシーン。
そして紘汰さんはやっぱり一人で「遠く離れても見守ってるぜ、生まれ育った地球」とか言ってるんだけど、紘汰さんそれどこの地球……。最初に登場したダムっぽかったけど、そこあなたの育った地球なんだっけ???

ともあれ城乃内ぐらい出てきて、「おまえ帰ってきすぎじゃね?」とか言いながら出してくれたケーキにはちゃんと「おかえり」って書いてあるとかそーゆーシーンがあると良かったなぁ、って。


最後は、オーズチーム。
「ただいま」なんて、きっとアンクちゃんは言わないだろうけど。
そしてまだ、映司くんも言えない。本当の「おかえり」は。

映司くんの手の中で、偽のコアメダルはすぅぅと消えていく。
もうアンクちゃんもいないのかな、と思うと映司くんがふり向きながら「アぁンク♪」って言う。(この言い方がまた!小さい子に呼びかけるみたいで……(ノД`))
「はい、今日の分のアイス」
受け取って、ちょっと不思議そうな顔して、一口なめて、なんとも言えないせつない表情して、すぅぅと消えていくアンクちゃん。

ポトリと、再び割れたメダルが落ちる。

それを大事に拾い上げて、「また会おう、アンク。おまえと俺がいる、明日に」って言う映司くん。
うわぁぁぁん、アンクちゃあああん。゚(゚´Д`゚)゚。

たまらないよね。
映司くん、もうこれで三度目だよ。アンクちゃんと別れるの。
また別れるって気づいてて、でも――だからこそ、笑顔で「アぁンク♪」ってアイスを差し出す。

ああ、財団Xよ、がんばってまたコアメダルを作るのだ! おまたちならお茶の子さいさいなはずだろ。もちろん、偽物ではそう毎回奇跡は起きないだろうけど、おまえたちなら割れたメダルだって……。

『MOVIE大戦 MEGA MAX』の時の「いつかの明日」を踏まえての今回のアンクちゃん復活劇、秀くんも意見を出したらしく(途中で流れる「アンクとの思い出映像」も秀くんが選んだものらしい)最初から最後まで完璧だったけど、ふと、『MEGA MAX』でアンクちゃんが戻っていった「未来」に映司くんはいるのかな、って。

もちろん、映司くんとアンクちゃん、二人ともがいる「いつかの明日」は来るんだろうけど、その後で人間の映司くんは死んじゃって、グリードのアンクちゃんだけが残されるってこともあるわけじゃない?
「一緒に戦うの、もしかしてこれが最後?」って映司くんに訊かれて、アンクちゃん、なんて答えたんだっけ。なんとも優しい微笑を残して、未来へ戻っていった。
映司くんにとってあの出会いは「いつかの明日」への希望で、アンクちゃんにとっては「生きている映司にまた会えた」っていう出来事だったかも……。

テレビシリーズがあんまりいい終わり方すぎて、そう簡単には復活できない、するべきでもない、でも。

「いつかの明日」

はぁぁ、完璧やわ……。

登場ライダーの主題歌メドレーと名場面集を組みあわせたクレジットロールもグッと来るし、最初から最後まで素晴らしすぎてもう。

Blu-ray買う。
(言い切ったぞこいつ)

翌週もう1回見て無事パンフもGetしたし、2回目なのにやっぱり万丈が「戦う決意」をするところでうるうるしちゃったし、アンクちゃん復活以外の部分もホントにいいなぁ、って。


仮面ライダーって、本当にいいものですね。



12月23日からの入場者特典ポストカードも欲しかったなぁ。さすがに3回目見に行くのは…(その分のお金Blu-rayのために取っとくよ)。

とりあえずサントラは即ポチりました。


レジェンドライダーの戦いのバックにちゃんとそれぞれの戦闘テーマ流れてるの、ほんとアガる♪
そしてやっぱりオーズの曲が最高なのだった。


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