雪組10月20日午前11時公演感想続きです。(『私立探偵ケイレブ・ハント』の感想はこちら

ショーの作・演出は稲葉太地先生。よく知らない若い演出の先生が増えました(^^;)

その名の通り古今東西の有名な歌で世界を繋ごう!というショーです。

幕開きは「ソウルトレインのテーマ」。もしかして全編70年代ディスコ?と思ったらそんなことはなく。

続く場面では咲妃さんが「Material Girl」を可愛く歌ってくれます。踊りながら「Material Girl」をあれだけしっかり歌えるとかすごい。

キュートな咲妃さんの魅力爆発の後は一転、けだるい「Summertime」。早霧さんと「鏡の中の男」望海さんとの怪しい場面です。『ナルシス・ノアール』の時のネッシーさん(日向薫)とシメさん(紫苑ゆう)の「un amor」を思い出すようなトップ男役と準トップの素敵な場面。

また望海さんがエロくていいんだ!(笑)

お芝居では真面目なビジネスマンぽいジムを好演していた望海さんの怪しい魅力全開~~~♪ 男役同士の絡み、いいよね(爆)。

続いては若手男役で「ゴーストバスターズ」。ハロウィンのかぼちゃおばけをやっつけたと思ったら次はいきなりクリスマス!

早霧さんがサンタクロースで登場します。

「まだハロウィンも終わってないのに……あわてんぼうか!」と「あわてんぼうのクリスマス」。この作品、東京公演がちょうど12月なのですね。東京では季節はずれじゃなくなるけど、「東京公演をメインに考えたショーなのか」とちょっと寂しくなったり。宝塚に合わせると逆に東京で季節はずれになっちゃうから、「季節感の演出」っていうのは毎回難しいんだろうな、と思いはしますが。

中詰めがクリスマスメドレーっていうのは……。ちょこっとクリスマスコーナーがあるのは構わないけど、一番盛り上がるところがクリスマスなの、10月に!?と思ってしまいました。場面自体は楽しかったですけども。

「あわてんぼうのサンタクロース」は東京では別の曲に差し替えになるのかしらね。

そして楽しいクリスマスの後はこれまたびっくり。ジャジャジャジャーン! ベートーベンの「運命」。確かに全世界的Greatest HITではある。

ここの望海さんの歌が圧巻の上に、またしても男役同士の怪しい絡みで、見応えのあるすごくいい場面に仕上がってる!

望海さんに絡むのは「宿命」役の彩風さん。赤い衣裳の望海さんと白い衣裳(だったはず)の彩風さん。二人を囲む群舞も素敵だったし、「私の運命を操るおまえは何者だ」「私だけはお前などに溺れない」という歌詞も良くて。

うん、名場面。

ラインダンスの後、男役燕尾の大階段! いいよねー、格好いいよねー。大好き♪

その後、大抵はトップコンビのデュエットダンスになるところ、今回は望海さんも加えてトリオでのダンス。これまた素敵でした。

曲の選定がアラフィフほいほいな感じで、やはり宝塚のメインターゲットはおばさんなんでしょうか(笑)。

それにつけても望海さんはほんま歌うまいですね。あと舞咲りんさん。舞咲さん、お芝居の方の「管理人のおばさん」も最高でした! 脇を支える芸達者さんがいてこそ舞台が引き締まる。

 

来春の『幕末太陽傳』も楽しみです。ショーも中村一徳先生らしいし、期待大♪

 

※プログラムに楽曲名が記載されていたので、嬉しがってSpotifyでプレイリスト組んでみました。よく知らない曲もあったのでもしかしたら同名の違う曲が混じってるかもしれないけどご容赦(^^;)