※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意下さい!

ニンニンジャーに引き続き、『ドライブ』の方の感想をば。

『ドライブ』も最初の方は「それほどでもないなー」という感じだったんですが、すっかり剛ちゃんにハートを奪われてからは「今日は剛ちゃん出番あるの!?」と日曜朝が楽しみになりました(笑)。最近ではチェイスさんの飛ばしっぷりも実に楽しいです。

物語も佳境だというのに、関西では毎年恒例高校野球のため2週間放送がお預けになり、剛ちゃん不足も甚だしいので映画館まで足を運んできました。

考えたらドライブはここまで映画全部見てるんですよねぇ。昨年末の『MOVIE大戦2015』、春休みの『仮面ライダー3号』

「ドライブの映画」としては今回が一番良かったです。私の思い入れが『MOVIE大戦』の時とは違うのももちろんだけど、スタッフもキャストも、思い入れが違うよねぇ。撮影時期はまだ早いとはいえ、テレビ本編の方がラストへ向かって一気に走り出す頃に公開される映画、「集大成」としての想いがあるでしょう。

テレビが佳境なだけに、テレビとリンクさせすぎない(それでいてかけ離れすぎない)お話を作らなきゃいけないので夏映画のストーリー作りは難しいと思いますが、なかなかよくできてて面白かったです。テンポもよく、あっという間の60分でした。

予告でさんざん流れているので皆様ご存知の通り、今回の映画では進之介の子どもである泊エイジ君が未来からやってきます。そしてエイジ君のいる未来はロイミュードに支配されており、その親玉がベルトさん(=クリム・スタインベルト)ということになっています。

進之介のお父さんの「英介」から「英二(あるいは英次?)」と名付けたのかなぁと思いますが、「エイジ君」と言えば仮面ライダーオーズの映司君を思い出さずにいられないオーズファンとしては「なぜエイジ……」みたいな(^^;)

しかしこのエイジ君役の真剣佑くんが可愛い。イケメン! おまけに巧い!

自分とさして年の変わらない子にいきなり「お父さん!」と呼ばれても大抵の人は「は!?」としか思わないもので、もちろん進之介も最初はエイジ君の話を信じない。信じてもらえなくても「父さんに一目会えて嬉しい」と言う健気な演技、その後の反転した悪い演技、どちらも見事でした。生身アクションも少しあったけど、さすがによく動けるなーと思いました。

父親が千葉真一氏だからってその子が運動神経抜群だったりアクションが得意とは限らないし、真剣くん自身「親の七光り」みたいに見られるのは嫌でしょうが、やっぱり「アクションもできるの?」という目で見ちゃいますね(^^;)

役のポジション的にもそのイケメンぶり&巧さでも真剣くんが十分主役を食っていいお話なんですけど、進之介は全然負けてないんだよなー。

負けてないどころか完全にこれ進兄さんの映画。

進兄さん、ほんといい顔になったよねぇ。1話目見た時には仮面ライダーの主役にしては地味というか風見しんごちゃんに似てるな~ぐらいの印象だったのに(ごめんなさい)。

エイジ君が目の前で撃たれた時の「父親としての顔」、ベルトさんが暴走して「未来の悪」になることを防ぐため、泣く泣く自らの手でベルトを壊す時の顔……。

進兄さんにもベルトさんにもさほど思い入れはないんだけど――そして「ここで壊してもどうせ復活するんだろ」と思ってたけど――、あのシーンではぐっと来ました。その後に「8月8日まで開けるな」と言われていたベルトさんからの手紙開けて、初代ドライブピットで生前の(?)ベルトさんの声を聞くなんて、演出狙いすぎだよね~~~~~。しかも霧子来るしさ~~~~~。

霧子と言えば。

進之介の子どもエイジ君の母親は誰なのか。

視聴者的には「そりゃ霧子だろ」ではあるんだけど、劇中で進之介は「俺の子ども?まだ彼女もいないのに!?」って言うんだよね。エイジ君が霧子と顔を合わせるシーンはないから、エイジ君も「これからできるよ」って軽く返すんだけど、進之介は霧子のこと「彼女」だと思ってないんだなぁ、っていう。

最後の最後でやっと「あれ?もしかして……?」と霧子の顔見て「まさか」みたいに吹き出すんだけど、いやいや、じゃあなんで君、剛ちゃんに「進兄さん」って呼ばれてるんだよ(笑)。霧子とは関係なく剛ちゃんのこと「弟分」と思ってるのかもしれんけど、それにしたって。

パンフで剛ちゃんとチェイスが対談してて、「ドライブにヒロインは一人なんだから母親は霧子に決まってる」って話で、「二人目がいるとしたらそれはおまえだよ、チェイス」って剛ちゃんが言ってて。

わははは。

剛ちゃんとチェイスさんはそれぞれ見せ場はあるけど、出番はあんまり多くなくて、特に生身の剛ちゃんがかなり不足(笑)。『3号』の時みたいに死んじゃわないだけましとはいえ……剛ちゃんのスピンオフムービー早よ!

未来から来た番号なしのロイミュードを「そいつは任せた!」と進兄さんに言われて「そりゃないでしょ」と言いつつ頑張って闘うところ、そして「バイク貸せ」とチェイスに言われて一瞬言葉に詰まりながらも「壊すなよ!」と言って貸してあげるところが可愛かった。

「いい画(え)だったでしょ?」も久しぶりに聞いた気がするな~~~。

テレビ本編でフラグを立ててしまったチェイスさん、進之介を守るために我が身を犠牲に……。死んではいなかったけど、かなりズダボロに。パンフでも「もう俺は散って行くのを待つのみ」とか言っちゃってる。

そりゃあヒロイン二人だと色々困るけど、チェイスさんいなくなったら寂しいよね。免許証のあのとびきりの笑顔、特典ゲットしてのるんるんスキップ……。

「その時はマッハのベルトになれば?」と剛ちゃんがパンフで言ってて「なるほどその手があったか」(笑)。

いちいち剛ちゃんがベルトのチェイスに突っかかりながら闘うのすごい楽しそう。もっともチェイスさんが命を賭して進之介や霧子を守るのはロイミュードとの最終決戦の時だろうから、その後マッハに変身しなくちゃならない機会は多くはないだろうけど。

この映画での敵は未来のロイミュードなので、「現在のロイミュード」であるハート様たちに出番はありません。本当に1シーンしかなかった。メディックは嫌いだからいいとして(笑)、ハート様やブレンさんファンの方々は「えええええっ、これだけ!?」とさぞ嘆いてらっしゃることでしょう。

上映時間が短いのであまりあれこれ詰め込めないとはいえ、自分の進化に進之介が欠かせないと思っているハート様なら――そして「ロイミュードは皆友達」と思っているハート様なら、もう少し積極的に関わってくるかと思いましたのに。チェイスに情報をくれるだけでなく、戦闘の手助けも少しはしてくれるんじゃないかと。

そういう意味でもこれ、進之介の映画だよねぇ。進之介とベルトさんの愛の映画。

ベルトさん、テレビの方で蛮野に何か仕込まれていたから、そのせいで「暴走」が始まって、「未来の親玉」になっちゃうのかと思ってたんだけど、この映画でそこは回避されてしまったので本編の方はどうなるのか。

この映画が本編でのどのタイミングに入るのかもわからないし、そもそも「パラレル」的なお話なのかもしれない。

これが間に挟まっているとしたらドライブドライバー、未来のやつに入れ替わったことになるものね。まぁそれでもいいのかもしれんが。

途中で進之介がベルトさんを壊してしまうので、進之介、普通には変身できなくなるんだよね。でもズダボロになったチェイスからマッハドライバー(チェイスのものも名前はマッハドライバーらしい。そうなのか……)を預かって、それで暫定的に変身する。

映画の時ってスペシャルなフォームが出てきたりするけど、今回はこのマッハドライバーで変身した姿が「スペシャル」になってる。

うん、なかなか格好いい。タイプトライドロンよりずっと格好いい(笑)。

あと見どころとしては初代ドライブピットに並ぶクラシックカーの数、そこにあったプロトトライドロンでのカーチェイスは車好きな人には大変楽しそう。車好きじゃなくてもカーチェイスは楽しかった。

警察のお偉いさんとして出て来る柳沢慎吾ちゃんがずーっとシリアスで、ギャグをやってくれないのがすごくムズムズします(笑)。このままシリアスなのかな?それともなんか来るのかな?と妙な期待をしてしまう。最後の最後、「あばよ!」はありましたけどね。

慎吾ちゃんの役名が古葉で、鶴太郎さんが「古葉ちゃま古葉ちゃま」言うんだけど、私ら世代にはすぐに「あ~、小森のおばけちゃまね」とピンと来る。慎吾ちゃんにも突然「ジーパン!」とか言ってほしかったですけども。

「太陽にほえろ!」ネタはなかった代わり、げんぱっつぁんがレインボーブリッジを封鎖してました。げんぱっつぁんいいですね。りんなさんといい感じになってきて、めっちゃ応援してます(笑)。

げんぱっつぁんが霧子のこと「嬢ちゃん」って呼ぶのも好きなんだけど、考えたらセクハラっちゅーか、同僚を「女の子扱いか!」って話にもなるし、年下の婦人警官を「嬢ちゃん」呼ばわりするほどげんぱっつぁんは「オジン」なのか?とも。

『PSYCHO-PASS』で征陸さんが朱ちゃんを「お嬢ちゃん」と呼んでいたほどには年離れてないよね。

あ、そうそう、夏映画恒例の新ライダー顔見せ。仮面ライダーゴーストが出てきたんですが。

うーん。微妙っ!

ゴーストだからなんか空中をゆらゆらしていて……。出番短いので細部を観察する余裕はなかったですが、「格好いい!」という感じではなかった(^^;)

パンフレットにフォーム(?)の紹介が載ってるんですが、ムサシのアイコンが剣、エジソンが電球なのはいいとして、ニュートンが「落ちるリンゴ」っていうのは。いや、まぁ、「ニュートンと言えばそれ」ではあるんだけど、「下向きの矢印にリンゴ」のデザインが顔になるって……。よくできてると言えばそうなんだけど。

ベルトはかなり騒がしかったなぁ。あのベルトの声誰だろう。パンチのあるオッサン声だった気がする(あまりはっきり覚えてない(^^;))。



テレビ本編も残り1か月半。チェイスさんも、そしてもちろん剛ちゃんも、最後まで無事でいてくれるといいなぁ。

そしていい加減関西地区だけ高校野球になるのなんとかしてほしいわ……。