続きです。(その1はこちら

「森へゆく径」からの当選メールを確認したのが4月10日の朝。

11日の午前中に近所の本屋でがっかりした後、午後2時にはe-honで『クローム襲撃』と『パーマー・エルドリッチの3つの聖痕』を取り寄せ注文。

さらにAmazonさんで『エラリー・クイーンの冒険』『エラリー・クイーンの新冒険』(いずれも創元推理文庫)を注文。

国名シリーズにすっかりやられた私、エラリーの他の作品も読みたいなぁ、といくつかピックアップしていたのですが、この短編集2冊は近所の図書館になくてですね。

待っていればそのうちこれも新訳が出たりするかなぁとちょっと思ったけど(創元でも国名シリーズの新訳が出てます)、「3点在庫あり!ご注文はお早めに!」とか言われるとつい。(今見たら「5点在庫あり」になってるぞ。あれ?(笑))

せっかくだから他にも何か、とAmazonさん巡回していてふと急に光瀬龍さんの『派遣軍還る』のことを思い出し。

なんで思い出したのか、自分でもよくわからない。別にTLに光瀬さんの話が流れてきたわけでもない。読んでみたいと思って一度調べたことはあるけど、カーリルの「読みたいリスト」にも入れてなかった。当選後すぐに作った「買いたいリスト」にも上げてない。

なのにポチってしまった。

『宇宙塵版 派遣軍還る』『SFマガジン版 派遣軍還る』『たそがれに還る』まで。

3冊とも絶版で、『たそがれに還る』だけは角川文庫版がKindleに入ってます。

角川に入ってた光瀬作品はたぶん全部Kindleで読めるもよう。

ハヤカワ補完計画でもしかしたら復刊されないかなぁとこれも期待してたんですが。まだ、全ラインナップが発表されたわけじゃないし。

でも復刊されると、たぶん表紙が変わる。昔のは宇宙塵版が山田ミネコさん、SFマガジン版が萩尾望都さんのイラスト。

タニス・リーの『死の王』も表紙変わっちゃったし、『クローム襲撃』もただ復刊されるのではなく「新装版」として新しいカバーがかかっているので、昔の絵のものが欲しければやはり中古で買うしかない。

『宇宙塵版』、中古なのに700円もしたよ。十分きれいだったけど、700円……。ううう。

エラリーと合わせて5点、締めて2,900円超。

残り6,000円だったのがあっという間に残り3,000円になってしまった。ははははは。

11日の午後に注文して、13日に届いた。Amazonさんほんま仕事早い。


梱包解いて「わーい\(^o^)/」と喜んでたらはしゃぎすぎてお昼なのに牛乳を沸かすというサザエさん並のうっかりをやらかしてしまいました。

いつも朝、やかんでお湯、ミルクパンで牛乳と同時に火にかけるんですが、昼は「やかんでお湯」沸かすだけでいいんです。なのに無意識に牛乳まで……。

朝は3人分沸かすところ、たまたま牛乳パックに1.5人分くらいしか残ってなくて、そこで「はっ!」と気づいて良かったんですけど、下手したら昼からマグカップ3杯の牛乳飲まなきゃいけないとこでした。(ココアにして1.5杯分飲んだんだけど、よく考えてたらグラスに入れ直して冷蔵庫に入れときゃ良かったのである。火をつける前に気づいたんだから)

それはそうと、残り3,000円。

「読みたいリスト」からピックアップしていた単行本はどれか1冊しか買えなくなってしまった。

うーん、どうしようかな。

せっかくだから、全然リストに挙げてなかった本をリアル書店の棚から自分の嗅覚で見つけ出す、って買い方も1冊ぐらいやってみたいんだけどな。

ちょっとだけ遠征してみるか。

というわけで、4月15日、車で少し遠い本屋に出かけてみた。

まずは売り場面積は小さいけど一応岩波文庫も置いてある(たぶん近場ではここだけ)本屋へ。

岩波文庫、置いてはあるけど全然更新されてない感じ。売れないやつがただ残っていて、新しいものはもう入らない、みたいな。

岩波書店の本は買い切りで返品ができないらしいから、いずれ「残り物」が全部売れてしまったら(そんな日が来ることはあんまり予想できないが)、あの本屋から岩波文庫はきっと消えてしまうのだろう。

でも、岩波文庫と同じ棚に並んでいる講談社学術文庫は、わりと新しそうだった。ちょっとしかなかったけど。

『ウィトゲンシュタイン講義 数学の基礎篇』というのが目に止まった。ウィトゲンシュタインってあの人だよな、と思った私の頭に浮かんでいたのはたぶんチョムスキーだったんだがまぁそれはどーでもいい。

「アラン・チューリングも出席、活発に発言する白熱講義! 数学の基礎についての議論は、言語、規則、命題といった彼の哲学の核心と濃厚に響き合う。後期ウィトゲンシュタインの哲学の現場を体感する!」 (出版社サイトに掲載されてる解説文より)

「数学」ってタイトルだけど、ぱらぱらめくったら特に数式や図が多いわけでもなく、なんか読めそうな感じだったのである。

ここまで見事にSFとミステリしか買ってないので、1冊くらいこういう難しげな本があってもいい。うん、賢そうだ。

背表紙に「1680」と書いてあったので、「1,680円か。これで残り1,400円弱だな」と思いながらレジに持って行った。

「1,814円になります」と言われた。

……消費税か……。

消費税かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

残り1,200円弱。

あと1冊、だいぶ選択肢が狭まってしまった。

近場ではもっとも本が多くあるであろう本屋へ移動して、ぐるぐるぐーる。サイエンス系の単行本はほとんどなかったけど(『超ひも理論をパパに習ってみた』か『数学の言葉で世界を見たら』があったら中を見てみたかった)講談社ブルーバックスはあったし、文庫はかなり充実している。講談社学術文庫の新刊『スッタニパータ』などもちゃんと置いてあった。

しかしやっぱりハヤカワの新刊はないじゃないかー、と諦めて帰ろうとした時。

別の棚(いわゆる「フェア用の棚」)にハヤカワ文庫が。

うわー、『ソラリス』も『死者の代弁者』も『クローム襲撃』も全部あるじゃないかーっ!

ぐわぁ、e-honで注文せずに先にここへ来れば良かった。車で遠征するのが面倒くさかったばかりに……。

残り1,200円、1,080円の『ソラリス』がちょうどお手頃ということでお買い上げ。『クローム襲撃』と『パーマー・エルドリッチ』はe-honで注文しちゃったから。そのうち届くはずだから。


まだ手元にない本もあるけど、買った本、注文済みの本合わせて9,898円!。目一杯買ったったどー♪

と喜び勇んで家路についた後、まさかあのような悲劇に見舞われるとはまだ知らないひゅうがなのであった。
 

さらに続く