※以下、ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください。



キョウリュウジャーキャストによる東映ヒーローネクスト、『俺たち賞金稼ぎ団』観てまいりました。

アンクちゃん&映司くんの東映ヒーローネクスト『PIECE』でも劇場に足を運ぶことまではしなかったのに、わざわざ京都まで見に行ってしまいました。

どんだけキョウリュウジャー好きなん……。

『PIECE』はSFチックでシリアスな作品でしたが、この『俺たち賞金稼ぎ団』は。

くそ馬鹿馬鹿しくて楽しかったですwww

こーゆーツッコミどころ満載のアクション映画大好きです。坂本監督作品ですから、アクションのキレは間違いない。うん、もっぱらソウジ君(映画の中では緑…って、みんなそのまま色名なのよねw)がアクション担当でキレッキレの動きを見せてくれてました。

キョウリュウジャー本編では硬派な高校生剣士だったソウジ君、今作では「自分の魅力を十二分にわきまえたプレイボーイ」な役です。通りすがりの女の子はみんな彼に見とれる。そして女の子の彼氏に「人の女に色目使ってんじゃねーよ!」と因縁つけられると「おまえがくだらないからだろ!」といきなり手を出す。

いきなり殴るってすごいよね。

因縁つけた男はあっという間にボッコボコ。

美貌にも、腕にも自信があるイケメンって無敵じゃないの。

そんなソウジ君をキョウリュウジャー本編では「ボーイ」と呼んでいたイアン。本編ではプレイボーイなのはイアンの方だったんだけど……。

映画のイアンはソウジ君にキュンキュンな“乙女”。入場プレゼントの写真カード(↑上のやつ)のサインにもちゃんと“キュンキュン”って書いてある(笑)。本人的にはあの役柄気に入ってたのかなぁ。

女性が大の苦手でうっかり触れると失神してしまう。引っ込み思案で声が小さくていつもちっちゃなぬいぐるみ持ってて、可愛かったけど。

可愛かったけど、イアンファンは格好いいところも見たかったんじゃ。

上半身裸のソウジ君に「こいよ♡」って言われる妄想シーンばかりでいいの?(笑)

ちょっとあれは、1回ぐらいならいいけど何回も出てきて、「サービスしすぎだろ」って思いました。腐女子大歓喜。

男子用にはアミィちゃんとゴーバス・ヨーコちゃんの太もも出血大サービス。

スカートの短さとか坂本監督の趣味全開です(笑)。

って思ったけど、ニコ生でやってた「劇団バズーカ反省会」によるとヨーコちゃんのあの過剰な妄想店員演技はヨーコちゃん本人が「こんなふうにやりたい!」と申し出たものだそうで。

やるなぁ、ヨーコちゃん。

下着売り場の店員さんの役だったんだけど、名札が「後場」。ゴーバスターズの「ゴバ」ですね。

ゴーバスからはクロリンも出てて、実に怪しい役でした。クロリン、時々刑事ドラマで犯人役やったりしてるけど、そっち系の雰囲気で頑張ってました。

で、えーと。

さっき「劇団バズーカ反省会」と書きましたが、映画の中でキョウリュウジャーメンバーは「バズーカ」という劇団のメンバーなんですね。劇団と言っても、座長のウッチー、ソウジ君、イアン、アミィちゃんの4人しかいません。一体たった4人でどんなお芝居を打っているのでしょうか。「劇団バズーカ」と大書された派手なワゴン車を所有し、専用の稽古場(雑居ビルの一室ぽい)もあることを考えると、以前はもうちょっと大きな劇団だったのが、一人減り二人減りしてあれだけになっちゃったのかしら。

減った原因は座長がウザいとかきっとそういう(笑)。

自主公演を打つお金がなく困っている座長のもとへ、「この女性見つけたら300万円だよ」と指名手配犯のチラシを持ってくるのが警察官ののっさん。

座長とのっさんは「同級生」設定だそうで、二人ともあまりキョウリュウジャー本編との違和感がありませんでした。空蝉丸は殿に忠実なござるキャラで、あんな声のデカい、指図ばっかで自分はあんまり動かない「振り回し系」座長とはまったく違うはずなのだけど、舞台挨拶等で見るウッチーとは違和感がないというか。

座長、時々うさんくさいカンフーもどきのアクションやったりするけど、必殺技は「臭い足」なんですよ(笑)。あの格好いい剣士の空蝉丸はどこへ行ってしまったの。

全然違うなのに「ウッチーらしい」となぜか微笑ましく見られてしまうのが本当に謎(爆)。

キングはそんなウッチーにスカウトされる冴えないメガネ男子。普段はおどおどした感じなのにメガネをはずすと特撮ヒーロー「ヘルズフェイス」になりきって大立ち回り。ただし裸眼で敵が見えてないからパンチは当たったり当たらなかったり。

自分に自信がなく、人と付き合うのも苦手なおどおど男子が最後には居場所を見つけて……という成長譚の側面もちょっとあった。

あったけど、別にそこ重要じゃないよね、みたいな(笑)。

アミィちゃんのツンデレとかコスプレとか太ももとか、ソウジ君とイアンの「薄い本」妄想とか、そんなシナリオで事件が解決するかよ!っていう座長のアイディアの馬鹿馬鹿しさとか、そういうネタの方が大事で、ストーリーはあってもなくてもいいんだよね?(え、違う?)

1年前の事件なのに郵便がそのまま残ってるとか、「もう一人の人は?」と言われただけでヨーコちゃんが1年前に亡くなった同僚店員をパッと思いだすとかすごく気になったけど(だってあれ以来ヨーコちゃん一人であの売り場切り盛りしてたわけじゃないでしょー。1年前だって交替でもう一人ぐらい店員さんいたんじゃないのー)、でもつじつま合わせを見に来たわけじゃないし。

むしろそーゆーところをツッコミつつ見るのが楽しいというか(笑)。

キョウリュウジャーまったく知らずにうっかり映画館に入ってきてしまった人には「何じゃこりゃ?」って作品かもしれません(^_^;

テレビ番組の途中で「デーボス軍の侵攻が始まりました!」みたいなニュースが入ったり、悪い連中を追い詰めるのに「ゾーリ魔」の格好をしたり、「なんでもやまるふく」のトラックが停まっていたり、ただのおっちゃんかと思ったら「おっちゃんじゃねぇ、ジェントルだ!」だったり、キョウリュウジャー見てないとネタがわからないものねぇ。

うん、ゾーリ魔コスプレでアクションするソウジ君、格好良かったわ、うぷぷ。

そのシーンでソウジ君が闘うのはゴーカイブルーなんだけど、髪短いとすごい童顔ね、ゴーカイブルー。坊ちゃんぽかった。

その坊ちゃんぽい風貌で女を泣かせる悪い役。熱演でした。

以前本物のゾーリ魔に襲われたことがあってトラウマになってるという設定で、イケメンなのに失禁シーン。

容赦ないな、東映。

作中、座長がアミィちゃんに言うこときかせるのに「従わないとこの動画ばらまくぞ!」とスマホの中に入ってる動画で脅すんだけど、その内容は明かされないまま。

「一体どんなヤバい動画撮られちゃってたの?」と思ってたんだけど。

ニコ生「反省会」でその内容がおおむね判明。本当はDVDの特典映像につけるつもりだったのが、エロくなりすぎて永遠にお蔵入りだという……。

ともあれ。

キョウリュウジャー本編最終回→Vシネマ→本作、と息つく間もないタイトなスケジュールの中、頑張ったキャストとスタッフの皆さん。お疲れ様でした。Vシネマ『帰ってきたキョウリュウジャー』もめっちゃ楽しみです♪