昨秋は西明寺金剛輪寺に紅葉狩りに行ったので。

今年は湖東三山の残る一つ、百済寺に行ってきました。これまでにも訪れたことはあったのですが(新緑の頃の写真はこちら)、紅葉の季節に行くのは初めて。

西明寺や金剛輪寺に比べると細い山道を行かなければならないので運転が心配だったのですが(誰も連れて行ってくれなかったので自分で運転して行きました)、山道云々以前にナビに謎の道案内をされ、同じところをぐるぐるぐるぐる。

真っ直ぐ行けばいいはずのところを「曲がれ」「さらに曲がれ」「もひとつ曲がれ」と言われてまた同じ交差点に戻るという……なんだったんだあれは。

無事たどり着けたので良かったようなものですが。

諦めて引き返そうかと思ってしまいましたよ。ナビめ。

で。

当日出発する時はそれほどひどい天気でもなかったんですが、百済寺方面はどんよりと曇っており、途中で雨がぱらつくなど生憎の天気。あまり綺麗な紅葉写真が撮れませんでした。

残念。


これは駐車場から上がっていって、受付のあるところ(本坊脇)へ入るところの紅葉。「よもぎ餅」だか「よもぎ団子」とかのお店が出ていたようです。入り口入って左手にも「うどん」みたいな看板が見えていました。

本坊のところはちょっとした広場のようになっているんですが、団体客が記念撮影するための長椅子が配置され、その記念写真を売るテントもあり、さすが観光シーズン、かきいれどきなんだなぁと思いました。

新緑の季節(ゴールデンウィーク)に来た時はそういうのはなかった気がします。

まずは庭園から拝観。

庭園入ってすぐの紅葉具合。


境内全体、赤いのは少なくて、黄色が多い感じがしました。まだこれから赤くなるのか、今年はこんな感じで終わってしまうのか、どうなんでしょう。



池泉廻遊式であると同時に、「天下遠望の名園」との別称通り、遠望台に登ると遠く湖西の山並みを見晴るかすことができます。


天気が良ければさぞかし…なのですけども。あと夕陽が美しいらしいので、天気の良い日は先に西明寺と金剛輪寺を巡り、最後夕暮れ時にここを訪れるのが良いかもしれません。


全山通じてもっとも赤いと思われた木。ちょうど雨がパラパラしてきて、光量が足りません(>_<)

庭園を抜け、本堂へと向かいます。本堂まではけっこうな石段を登りますが、「なだら坂」という階段のない脇参道もあります。足に自信のない方、ご高齢の方はこちらをのんびり登っていくのが良さそうです。

「ご高齢」ではないつもりの私でも、石段の段差がちょっと膝に来ました(汗)。


仁王門です。

この大草鞋に触れると身体健康・無病長寿のご利益があるらしいのですが、触り忘れました(笑)。

ずんずん石段を登り、もうすぐ本堂、というところに「ご神木」的な立派な樹が。


この辺りの静かで荘厳な雰囲気は本当に素敵です。帰路につく頃には続々と参拝客が上がってきていましたが、往路はそれほどの人ではなく、山の清澄な気を感じることができました。

そして本堂。


現在、如意輪観音半跏思惟像が特別公開されています(12月8日まで)。

お詣りを済ませ、そそくさと石段を下りていると、少し青空が覗き始めました。


受付のある広場まで戻ってくると、寒桜が咲いていました。紅葉と桜の競演。


来年4月~6月には湖東三山スマートインターチェンジ開通記念として、百済寺を含む湖東三山のご本尊秘仏が同時開帳されます。(詳細はこちら(pdfファイルが開きます))

本来百済寺の秘仏は55年ごとにしか開帳されず、2006年に開帳(この時が史上初の三山同時公開だったらしいです。たまたま行きました→記事)されたあと、次は2061年になるはずだったのですが。

スマートインターのおかげで生きている間にもう一度見られます。

新緑の季節も素敵なので、皆様ぜひ滋賀へお越しください♪