今回、紅葉狩りではパスしてしまった百済寺ですが、実は新緑の頃、ゴールデンウィークにちょろっと訪れていました。せっかくなのでその時の写真をちょろっとご紹介。

百済寺は湖東三山の中では一番南にあって、一番国道からはずれた山の中にあります。

旦那さんの運転で行ったのですが、ナビに従って行ったらどんどん細い山道になっていって、「ホントにこの道でいいの!?」とドキドキしながら行きました。

たぶん、もっと広い道もあるはずなんですけど……。

で、百済寺は創建が湖東三山で一番古く。なんと聖徳太子が開いた、というお寺なのです。推古14年(西暦606年)。古刹も古刹。Wikipediaによると法隆寺の創建が607年と伝えられているそうですから、法隆寺より古い。

びっくりですね。

っていうか、あの時代奈良から滋賀までってそんなにすぐ来られたんでしょうか。「あかねさす紫野行きしめの行き」という有名な額田王の歌も「蒲生野(滋賀県東近江あたり)」に狩りに行った時の話ということで、あの時代の方々は意外に滋賀に来ていらっしゃったようなのですが。

馬で何時間ぐらいで来られたんでしょうねぇ。ううむ。

それはともかく。


百済寺にお詣りしましょう。これは赤門…かな? 駐車場からすぐだったと思われる入り口。


参道。紅葉の頃はかくや、ですねぇ。もちろん新緑も大変美しい。


仁王門。

大草鞋がつり下げられています。この大草鞋に触れると「身体健康・無病長寿のご利益がある」のだとか。確か金剛輪寺にも草鞋がありました。


本堂です。

創建時の本堂は信長に焼かれてしまい、現在の本堂は江戸時代(1650年)に建造されたものだそう。

西明寺も金剛輪寺もそうなんだけど、昔の人ってよくこんな山の中にお寺建てたよね。三山いっぺんに回ると参道上るのでホントぜーはーしちゃうんだけど(笑)。


本堂の中から見た千年菩提樹と鐘楼。

信長の焼き討ちの際に一旦炭と化した菩提樹が不死鳥のように新芽を吹き出し、現在に到るそうな。花が見られるのは6月。


この鬱蒼とした感じがたまりません。

お寺の“山”の風情って本当にいいなぁ。大好き。

最後に「天下遠望の名園」。


夕立が迫っていて、あまり天気が良くなかったのですが、それでも「おおーっ」という景色です。湖東平野を越え、琵琶湖、はるかに比叡の山並み。

紅葉じゃなくても素敵な湖東三山、皆様も是非おいでくださいませ!(おまえは滋賀県観光大使か(笑))


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