先日、「高校生クイズ2009」が放送されてましたね。

いや~、今年も面白かった。

昨年久々に見た時に、私が予選に出た頃とは打って変わって知力重視になっていてびっくりしたんですが(昨年の記事はこちら)、実は「知力重視」になったのは昨年度からなのだとか。

昔の方がよかった、進学校ばかり注目するのはどーなんだ、という反応もあったそうですが、今年度も引き続き「日本一難しいクイズ番組」になっていました。

私は、去年も書いたとおり、意外に「頭のいい子」「学ぶことが好きな子」がオープンに活躍できる場って少ないと思うので、この路線、続けてほしいな、と思います。

まぁ確かに毎年同じ学校ばかり残る、ってことになってしまうのかもしれないけど。

悔しかったらがんばれよ!……って、甲子園とかだったら言うんじゃないの?

甲子園にだって、「名門校」というものはあって、都道府県によっては同じ学校ばかり出ていたり、優勝回数の多いところ、あるでしょう。

甲子園にだって、「公立の雄」という言い方があるように、お金があって色々なところから有望選手の集まる私学有利の構造がある。

おんなじなのにな~。

まぁ野球の試合の方には番狂わせもあるし、対戦カードや天候による「運不運」も多いだろうけど、でも「クイズ」にだってやっぱり「対戦カード」はあるし、早押しで10ポイント先取とかだと、どーゆー順番でどんな問題が出るかはやっぱり「時の運」。

結果的に有名大学進学率の高い高校が勝って、「受験エリートがそんなに偉いのかよ」というふうに思ってしまうかもしれないけど、でも「江戸時代の初代横綱の名前は?」とか「“この木何の木気になる木”の植物名は?」なんて問題、入試には出ないでしょう。

いくら難関校でも入試にそんな雑学は出まい、というようなことを、彼らは知ってるんだよなぁ。

なんという博覧強記。

やっぱり彼らは、ただ受験競争に勝ちたい、というのではなくして、ほんとに知識欲旺盛な子ども達なんだと思う。

それだけ「日常生活には何の役にも立ちそうもない雑学」を知っていて、一方で「受験科目の知識・理解」もものすごく深い。

一体どーゆー脳みその構造になっているんだろう。記憶容量どうなってるの? やっぱ若いから???(笑)

「さいころを6回投げて、出た目の総和が途中で6になる確率」という数学の問題。

「どうせ解説したってわかんないでしょ」って感じで解き方教えてくれなかった。う~ん、どういう計算をすればいいんだぁ???

早押しクイズでは問題の冒頭、数語を聞いただけでちゃんと正解する彼ら。

ものすごい集中力。ひらめき力。頭の中のインデックス力。

「知力、体力、時の運」って昔の高校生クイズは言ってたけど、脳みそフル回転させるのって、体力いると思うよ。

有名進学校の「名前」を背負っているがゆえに、プレッシャーはすごいだろうし。

開成なんて、去年出場した子が応援に来てたけど、あれ、「応援」どころか「プレッシャー」にしかならないんじゃ(^^;)

それに打ち勝つ精神力もなくっちゃなぁ。

まさに「知のアスリート」。


ところで。

雑学好きな息子、最初のうちは高校生と張り合って、「ぼくだって1年に100冊ぐらい本読んでる」とか「いつか追い抜いてやる!」とか威勢のいいことを言って母を喜ばせてくれてたんだけど。

番組が進むにつれてトーンダウン。

「やっぱり無理」「ぼく、普通よりちょっと上ぐらいの高校でいい」

諦めるの早っ!(笑)

まだ高校生になるまで4年半あるよ~。4年半頑張ってみろよ~。

せっかくその気になってくれたかと思ったのに……残念ですわ。