びっくりした。

昨夜は『プレッシャーSTUDY』スペシャルを楽しく見た後TVを消してしまったので、福田さんの辞意表明会見のことなんかまったく知らずに今日を迎えた。

で、今朝何気なく天気予報を見ようとTVをつけたら。

福田首相辞任。

なんやねん。

確かついこの間内閣改造したばっかりだったよねぇ。

石破さんが久しぶりに『太田総理』に出て、新しい防衛大臣の人選について「最も適任」とかってしゃべってたの、1か月前ぐらいでしょ。

あの改造で大臣になった人たちは、たった1か月やそこらで終わってしまうのかしら。

新首相になったらやっぱり一応内閣も変わるよね。留任する人もいるだろうけど。

そんなコロコロ変わったら責任も何もないやん。
省庁を把握してる暇がない。
だから日本は官僚天国なんじゃないの?
「大臣なんかより俺たちの方が詳しいんだから」って官僚が思っても仕方がない。「どうせまたすぐ変わるさ」とか。


……って、それより何より。

福田よ、おまえもか!

安倍さんが辞めたのも9月だったんだな、って今朝のニュース見るまで忘れてたけど。

1年間で2回も首相が「やーめた!」って政権を投げ出すって一体……。

しかも、安倍さんの時にも言われたことだけれど、「これで自民党は息を吹き返し」「民主党は不利になる」。
ええっ!?
なんでも今回の福田首相辞任が最高のタイミングで、最良の選択で、自民党総裁選で盛り上がり、そのまま解散総選挙に突入して、ご祝儀相場で見事自民党が勝てることになるのだとか。

おまけに、これで完全に民主党党首選の方は「どーでもいいニュース」になる。

民主党の方はもう小沢さんしか出なくて無投票だろうから、論戦もメディアへの露出も何にもない。
みんなの関心はどうしたって自民党の方へ行って、総裁選は自民党にとって願ってもない宣伝の機会になる。

うわぁ。

「やーめた」と投げ出すことがもっとも良い選択である政治って、どんなんよ。

それが「日本の政治」だと言ってしまえばそれまでだし、選挙に勝たなければ政策を実現できない以上、「党利党略」が必要なのも確かだろうけれども。

しかし。

あまりにも「首相」というものが軽い。
軽すぎる。

日本で一番偉い人がこんなふうに連続で「うまく行かないからもうやめる」でやめちゃったら、もう子ども達に「最後までやり通すことが肝心」なんて言われへんやん。


首相が辞任を表明すると、国会での首相指名選挙の前にまず自民党総裁選がある。
去年も書いたけど(「自民党総裁選」)、これがまたなんとも妙な感じというか。
自民党の中だけでしか首相を選べない。
ほんの2週間ぐらいの選挙戦で首相が決まってしまう。

アメリカ大統領選なんて、一体いつになったら本当に決まるの?って思うぐらいずーっと選挙戦やってるのに。

まぁ、重みが全然違うけど。

大統領と首相じゃ権限や性格だって違うけど、でも仮にも日本のトップなのに。
サミットや首脳会談に出るのは「首相」なのに。


でもそーゆー「政治」を許して、自民党を勝たせているのは私たち国民なわけで。

ああ、恥ずかしい。

でも小沢さんが首相っていうのもなんかな~。
ヤなんだけどな~。

小泉さんはやっぱりすごかったんだな、って思うけど、あの人の「ぶっ壊し」のツケが今全部来てボロボロになってるとも言えるわけで……。


あ~あ。

それで安倍さん、今どうしてるの?