昨日、彦根方面に用事があったので、ついでに築城400年祭に湧く彦根城まで足を伸ばしてきました。
着いたのがちょうどお昼頃で、案の定駐車場がいっぱい。駐車場に入るのを待つ車で付近が渋滞に。でもまぁ、意外と早く入れました。

お城も、天守閣に登るのが「60分待ち」という長蛇の列。
滋賀県民になってから3回ぐらい彦根城には来てますが、あんなすごい人だったのは初めてです。桜の季節でも紅葉の季節でも、あんな行列にはなっていなかったと思う。
お祭りというのはたいしたものですね。

それに「ひこにゃん」の人気がまた!
「ひこにゃん」というのはお祭りのイメージキャラクターで、滋賀県民なら今や知らぬ人はない、というぐらいはやっている猫なのですが。
1日に数回、天守前広場にお出ましなさるのです。
一応私達もその時間をチェックして、「ひこにゃんと写真でも撮って帰ろう」と思っていたんだけど。

とても、ツーショットで撮れるような状況ではなかった。
別にロープが張ってあったわけでもないのだけど、人だかりはひこにゃんから半径数mの間をあけて垣のようになっており、半円形の「ステージ(ただの地面やけど)」でひこにゃんが行ったり来たりしながら愛想を振りまく。
ひこにゃんが自分達の方を振り向くと若い女の子達が「きゃ〜、可愛い〜[E:heart]」「ひこにゃ〜ん[E:heart]」と歓声を上げて、ジャニーズでも来てるのか?というすごい盛り上がりでした。

確かに可愛いし、さすがにもう長いことやってるだけあってポーズや客への対応も完璧(子どもが「ばいば〜い、ひこにゃん!」と声をかけるとちゃんと振り返って手を振っていた。あんな着ぐるみでよく声の方向がわかるものだ)、芸達者ではあったけど、あの女の子達の熱狂ぶりにはちょっと引いてしまいました。
だってぬいぐるみやん……。

現在西の丸ではホリヒロシさんの人形展もやっています。
テレビや写真では見たことあるけど、生でホリさんの人形を見るのは初めて。
いや〜、なんというか、すごいです。
人形の顔もきれいだけど、着ている着物がまた美しくて。
こうもりが描いてあったりするのよ。
夜中に見に行ったら、きっとあの人形達が「おほほほ……」と笑いさざめいている声が聞こえてくると思う。
そのまんま「天守物語」してるかもしれない。

彦根城のあの天守閣をバックに篝火を焚いて人形舞をしたらさぞかし幽玄で素晴らしいでしょう。

「夜叉ヶ池」や「天守物語」「桜の森の満開の下」など、様々な幻想譚をモチーフにした美しく官能的な人形達。
きっとホリさんは本物の女なんか嫌いだろうな、と思ったりしました(笑)。

3月から始まった400年祭もいよいよ来月で終わりです。
ひこにゃんに逢いたい方はお早めに。