今日は息子と二人で湖東三山をめぐってきた。
「史上初!秘仏本尊三山一斉同時公開!」という期間なのだ、今。

息子のスイミングが珍しくない土曜日なので、「どっか行こう」ということになって、「動物園でもいいよ」と息子の希望も聞いたのだが、彼は「湖東三山」を選んだ。
さすが「シャツin」な「えなりかずき」小学生である(笑)。

フリー切符を買って、ローカル線とシャトルバスでの移動。いつも空いているローカル線が「今日は多いなぁ」と思ったら、みんなシャトルバスに乗った。むしろ大阪や京都から来ている人が多かった感じ。

まずは西明寺


西明寺の参道

ここは平安初期に創建されたお寺。
参道の苔が素晴らしい。
「この苔は西明寺が好きなので、とらないでください」と看板が立っている。盆栽用にとっていく人がいるんだろうか。罰が当たるとか思わないのかな??

三つのお寺とも、けっこう参道が長くて、登り坂なので、「参拝のとも」として杖が置かれてある。
一つめはまだ大丈夫だが、二つ目となるとかなりぜーはーぜーはー。参詣というよりハイキングのような感じ。

二つ目は金剛輪寺で、ここの参道は300m。両脇にずーっとお地蔵様が並んでいる。


金剛輪寺の三重の塔

聖武天皇と行基上人によって天平に開山されたお寺。
秘仏は、「彫っている途中で血を流した」と言われる「生身の観音様」。ほんまかいな、と思いつつ手を合わせる。

いずれの秘仏も、半世紀に一度ぐらいしか公開されない。
それが一斉に公開される時に近所に住んでるなんて幸運だな〜。
別に、信心深いわけでもなんでもないけど、1000年以上も昔から存在しているものって、それだけですごいと思う。
1000年以上も昔に、これを作った人がいた。
ここに思いを込めた人がいた。
そして1000年間ずっと思いを込められ続けている。


夜中に動き出してもおかしくないんじゃないだろうか。

最後は百済寺。聖徳太子が建立されたというお寺。


百済寺の参道。
ここは250m登る。

やっぱり参道のたたずまいが素晴らしい。
紅葉の頃はさぞかし、と思うけど、緑でも十分美しい。
お寺って本当に「山」なんだな、と思う。

最後、帰路のバスを待つ間も山の緑に水色の空が映えて、刷毛で流したような雲がいくつかあって、陽はきついけれども風があって爽やかで、「秋っていいなぁ」としみじみしてしまった。

息子もけっこう楽しんでいた。
あ、そうだ。なんで息子と「二人」なのかといえば、夫は朝から仕事で講演会の手伝いに行っていたから(ちなみに午後は仕事で(?)ざりがに掴みをしていたらしい)。
でも最後は道の駅で合流して、一緒にジェラート食べて帰ってきた。

良い一日であった。